TURNS vol.41 多拠点居住と新しい働き方|移住 田舎暮らし 地域活性化 地方創生
¥880特集1|多拠点居住と新しい働き方
慣れ親しんだ場所から、もうひとつの場所へ移動する。移動した先で「営み」が生まれ、もとに居た場所に戻ったり行き来したりする。
多拠点、二拠点は今や「別荘」や「複数の住まい」を持つということだけではなくなってきました。もうひとつの拠点で今まで培ってきた技術や知識、コミュニティを活かし、新しい仕事の創出、新しい働き方を実践している人たちがいます。
住まいと仕事が一緒なった「営み」は、どんな場所に行っても可能だとTURNSは考えます。軽やかに場所を移動しながら、新しい働き方を考えてみませんか?
”子育ての村”で暮らすため、行き来する強さを持つ。
岡山史興〘富山県中新川郡〙
東京での子育てに疑問を持ち、家族での移住を決めた岡山さん。二拠点目に選んだのは、「小さな村での、助け合う子育て」を重要視する富山県「舟橋村」だった。ただ暮らすだけでなく、東京と地方を行き来して村に価値を生む彼。その姿を子に見せるのも、目的だったという。
文… 乾 隼人 写真…小林 直博
土地の機微を飲み込んで、彼は「飛騨の人」になった。
白石達史〘岐阜県飛騨市〙
「拠点を増やす」とは、新しい土地に根を張るということ。多くの人の不安を他所に、白石さんは「知らないからこそ、僕はその土地のやり方を尊重してきただけ」と語る。2つの地方に暮らす彼は、町への溶け込み方を知っていた。
文…乾 隼人 写真…小林 直博
一緒に喜べる人を増やし、この街を未来につなぐ
リトルクリエイティブセンター〘岐阜県岐阜市 〙
やりたいことがなくても、大切な人たちと地域に関わりながら、自分の役割を見つけていける──。岐阜の街に関わる人を増やしているデザイン会社が、10年以上ずっと大切にしてきたこと。それは、「誰と一緒に喜びたいか」だった。
文…菊池 百合子 編集…佐藤 芽生 写真…山崎 純敬
自分のための一歩が、誰かの明日を切り拓く
さのかずや〘北海道オホーツク地域 〙
「地元への感情は、愛着よりも憎しみのほうが大きい」「原動力は、復讐のような気持ち」。そう語る彼は、東京と北海道を月に何度も往復し、地元と関わり続けている。未来を描くために行動を止めない彼の支えは、どこにあるのだろう。
文…菊池 百合子 編集…佐藤 芽生 写真…原田 啓介
常識を〝越える学校〟を町民の手で作る
ハバタク株式会社〘秋田県南秋田郡〙
秋田県南秋田郡五城目町は、ベンチャー企業・起業家が集まる町として知られつつある。その先陣を切って五城目町に移住したのが丑田俊輔さん。丑田さんによると、2020年以降の五城目町の公教育がちょっとすごいらしい。
文・編集…石倉 葵 写真…高橋 希
『≧house 停留所』で「自営力」を覚醒する
松ノ前停留所〘山梨県北杜市〙
豊かな森、きれいな水と共に人々の暮らしが紡がれてきた八ヶ岳の南麓。ちょうど真南から太陽があたる明るい山中、別荘を改修して出来上がった宿泊施設『≧house 停留所』。オーナーの藤井健之さんが考える、これからの暮らしと仕事のあり方とは。
文…しんみはるな 写真…ミネシンゴ
特集2|新しい「地元」をつくるということ
あなたが偶然生まれ落ちた場所や家族、そこで出会う友。そこが、あなたの「居場所」になるとは限らない。
生まれた街を「地元」だと思えない人は、意外と多い。「ハウスはあっても、ホームはない」という言葉を聞いて、自分のことかもしれない―。そう思った人へ。
「地元」は自ら選び、つくることもできる。TURNS 編集部はそう考え、旅に出ました。
人生という物語の展開は、いつだって変えることができる。
遠くのあの街、名前も知らない誰か。あなたにとっての非日常は、誰かの日常。
地元について語る時にわたしの語ること
UDON HOUSE〘香川県三豊市〙
「インスタ映え」の有名スポットとして近年注目を集める香川県三豊市で、一風変わった宿泊施設が人気だ。その名も『UDON HOUSE』。素泊まりは不可で、宿泊者には讃岐うどんの歴史や瀬戸内の文化を学んでもらうというが、主宰の原田佳南子さんは三豊出身ではない。もうひとつの「地元」をつくった原田さんに、地元のつくりかたを聞く。
文…山田 宗太朗 写真…ミネシンゴ
浅草から三沢へ移住9年目
ミュージシャン流、新しい地元への愛情表現
長堀晶〘青森県三沢市〙
15年間エンターテイメント業界で働いた経験を活かし、楽しみながら新しい地元・青森県三沢市に馴染んでいった長堀さん。〝啓蒙〟ではなく〝同じ体験(ワクワク)〟をすることにこだわった長堀流コミュニケーション術とは?
文…吉田 千枝子(字と図) 写真…小山田 邦哉
田中輝美がじっくり解説
二拠点居住と「関係人口」
地域に多様に関わる人を指す「関係人口」が注目されています。
その地域にずっと住み続ける「定住人口」でもなく、お客さんとして短期的に訪れる「交流人口」でもない「第三の人口」の考え方。都市に暮らしながら、別の地域の人たちとつながり、地域のコミュニティの仲間の一員にもなれる、新しい生き方です。
生活芸人・田中佑典直伝
ポストインバウンド時代の旅 「微住」のすすめ
「微住」という言葉を作り数年が経つ。
この言葉はもともとは私の地元の福井県を舞台に台湾に向けて出版したガイドブック『青花魚』のコンセプトとして生まれた。この旅は微妙に(ちょっと)地域に暮らして一体何をするのか。キーワードは〝ゆるさと〞づくり。
従来型の観光に変わるポストインバウンド時代の地方ならではの旅。そして国内における移住定住のトライアルの旅として国内外で広がりを見せる「微住」を徹底解説する。
「月額4万円で全国住み放題」は本質じゃない
ADDressが提供するのは“新しい日常”
ADDress
月額4 万円で、全国各地にある家に自由に住むことができる。そんな画期的なサービスが昨年、始まった。運営するのは「ADDress(アドレス)」。代表を務める佐別当隆志さんが、モノや場所の共有を促進する経済「シェアエリングエコノミー」の日本に適したかたちを追求し、試行錯誤を経て実現させた。少子高齢化、空き家問題といった課題の解決を目指す社会起業家が、住まい方の〈革命〉の先に見据える未来は。
文…瀬木こうや 写真・編集…三根かよこ
Special Interview
ボーダレスに、エイジレスにワクワクするほうに心を開く
bonpon〘宮城県仙台市〙
60歳を過ぎて始めたインスタグラムで、フォロワー数なんと83万人(2020年3月現在)という夫婦、bonponさん(@bonpon511)。2017年、秋田から仙台に移住してからの生活についてお話を伺った。
(文・石倉 葵 写真・高橋 希)
Add extra product information, such as size guides or technical data.