TURNS vol.40 手仕事、継ぐひと、継ぐもの|移住 田舎暮らし 地域活性化 地方創生
¥880特集1|手仕事、継ぐひと、継ぐもの
日本には独自に進化、継承してきた「手仕事」の文化がある。
その文化を絶やすことなく受け継いできた人たちがいて、今も目に見える形で残っています。
時代や時流に合わせて経年「変化」してきたものたちは、現代に生きる人たちに寄り添う形で自分たちの生活に溶け込み、暮らしを豊かにしてくれています。
今号では「手仕事、継ぐひと、継ぐもの」と題して、日本が誇る手仕事文化を紹介。
第一特集では、伝統文化、リブランディング、工芸品のお土産、職人の生き方を通して、私たちの暮らしに密接したストーリーを感じていただけたらと思います。
伝統工芸から受け継ぐ、自分への手紙
開化堂〘京都府京都市〙
伝統工芸とは、人生に関わりのないもの。そんな思い込みを「お茶筒」がひっくり返した。工芸との出会いが、自分の軸を見出す手助けをしてくれる。職人だけでなく自分もまた、工芸を未来につなぐ継ぎ手の一人なのだ。
文:菊池 百合子 編集:佐藤 芽生 写真:山崎 純敬
職人とともに、百年先の未来を描け
仕立屋と職人〘滋賀県長浜市〙
職人に惚れ込んで弟子入りし、その生き方を伝えようと奮闘する二人組がいる。誰のために、何のための表現をするのか。二十代のときにずっと探してきたその答えのヒントを、自分とは別世界の住人だと思っていた職人の覚悟に見出した。
文:菊池 百合子 編集:佐藤 芽生 写真:山崎 純敬(SHIGAgrapher)
暮らしのかたわらにあるモノを作り続けた二十年と、エフスタイルのこれから
F / s t y l e〘新潟県新潟市〙
「地場産業」という言葉が今ほど注目されていなかった二十年前から、土地に根ざした確かな技術や風土に適った素材を使ったプロダクトを作り続けてきた、エフスタイル。移ろいやすい世の中で、変わらずに暮らしのかたわらにあり続けるための「モノづくりの芯」とは。
文:石倉 葵 写真:高橋 希
職人たちを訪ね歩いて、郷土玩具のハブになる
山響屋〘福岡県福岡市〙
地域性を写す土産物であり、縁起物であり、子供の玩具としても愛されてきた「郷土玩具」。その魅力に心奪われた男が開いたのは、「職人に会って品物を買う」真っ当な専門店だった。誰よりも現場を見てきた店主の、郷土玩具への思いを聞いた。
文・編集:乾 隼人 写真:戸高 慶一郎
身の丈な「畳への入口」を増やしたい
青柳畳店〘千葉県銚子市〙
はるか昔より、日本人の暮らしを足元から支えてきた「畳」。住環境の変化でずいぶん疎遠になってしまったわれわれと畳を、再び近づけるべく活動する畳職人がいる。彼が見つめる現代の「畳への入口」は、一体どこにあるのだろうか?
文・編集:友光だんご 写真:藤原 慶
木桶がまだ「人の役に立つ」ために
四七都道府県からの弟子募集
司製樽〘徳島県阿南市〙
すしに醤油、味噌、時には風呂に至るまで……日本人の生活を支える道具として作られてきた「木桶」。そんな木桶は「まだ人の役に立つ」と、弟子を募集する職人がいた。それも、四七都道府県から一人ずつ。大掛かりな弟子探しの意図とは?
文・編集:乾 隼人 写真:佐伯 慎亮
「職人」ではなく「就職」という選択
伝統のリブランディング手法
ニッケン刃物〘岐阜県関市〙
「刃物のまち」として世界的に有名な岐阜県関市。鎌倉時代より受け継がれた伝統技術は、とある企業の鮮やかなリブランディングによって新たな展開を迎えている。日本刀×はさみによる会心の一撃!
文・編集:山田 宗太朗 写真:福村 暁
特集2|東北の手仕事図鑑
先人たちの知恵や技術を脈々と受け継いで、今も「手仕事」に情熱を注いでいる人たちがいます。第2特集では東北手仕事図鑑と称して、4人の手仕事人を紹介! 作り手の想いや手仕事の未来を知ると、あなたも手に「職」をつけたくなるかも!?
風土に根ざした食文化を作り継ぐ
いぶりがっこう【秋田県・仙北市】
秋田を代表する伝統保存食「いぶりがっこ」。大根の種まきから漬け込みまで体験できる「いぶりがっこう」は、伝統食を通して先人の知恵の深さと自然の厳しさ、豊かさを知る新しい食の体験だ。
文:石倉葵 写真:高橋希
五戸ばおりを奇跡に終わらせないため
稲村幸男さん【青森県・五戸町】
明治〜昭和初期、青森県南部地方で農作業時にかかせなかったのが「ばおり」と呼ばれる編笠。ばおり発祥の地である五戸町蛯川地区に、ばおりの伝統を唯一受け継いでいる幸男さんを訪ねた。
文・字と図:吉田千枝子 写真:小山田邦
わら細工に込められた“作る暮らし”の伝承
工房ストロー【山形県・真室川町】
わら細工は寒さが厳しい東北地方ならではの冬の手仕事。かつては人々が知恵と技を駆使した生活必需品であった。「工房ストロー」がわら細工を通して伝承する“作る暮らし”とは。
文:田中佑典 写真:ミネシンゴ
ものづくり移住者の視点で地域を継承する
カガモク【宮城県・鳴子温泉】
鳴子温泉郷にあるこけしづくしのカフェ「準喫茶カガモク」。ここを営むのは移住者で木工作家の加賀浩嗣さん。よそ者ならではの視点でこけしづくりと並行で地域づくりにも取り組んでいる。
文:田中佑典 写真:ミネシンゴ
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